サザンテラス


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深い眠りから目を覚ますと、まっくらないつもの部屋。

昨日は高校の頃の後輩が訪ねてきてくれて、
話し足りない!って思わず頭の中でつっこんじゃったけど、楽しかったな~

後輩を改札で見送って、
家に着くと、そのままご就寝。

ぱたりと横になっていたようで布団もかけずにいた身体は、
起きた時には冷え切っていました。

そっと、腕に触れるとひんやり。
暗い空間にきこえてる虫達の声。
すっかり秋が深まって、なんの虫が鳴いてるのか聞き分けられなくなったね。

手探りで毛布を身体にまきつけて、秋の夜にひたる。
少しづつ身体が温まっていくのを感じながら、
柔らかくて優しい静かな朝におはようを言う。

今日も素敵な1日が始まった。

こんな贅沢な朝には、やっぱコーヒーでしょ。

ドリッパーを手にとると、随分とホコリがたまっていました。
ここでコーヒーを淹れるの久しぶりなんだな~と思いながら、
浄水器に水を通して、お気に入りのポットに火をかける。

お湯が出来るまで間、
ドリッパーや道具たちを丹念にキレイにしていきます。

コーヒーを挽く音がココロに響いて、
その香りが、豊かな気持ちを育む。

ゆっくりとお湯を注ぐと、今までで一番フワっと豆が膨らんでいきました。
そのひとつひとつのプクプクとした泡に微笑みながら声をかける。
お湯を注げば、ふわっと膨らんで、鼻の奥から脳に沁みこんでくる香り。

どんな会話よりも、香ばしいひととき。

コーヒーは、淹れる時間が一番楽しい。

美味しいコーヒーはその余韻を楽しむための時間。
こーいう朝は特にそう思う。

吉祥寺で見つけたレトロなムーミンのマグカップ。
思ったより、この家にフィットしてくれた。
美味しいコーヒーもお似合いです。

こーいう朝は、わぁーって言葉が湧いてくるの。
いろんなことを思い出して、そこに新しい発見や考え方をみつける。
時々訪れる貴重な時間です。

見て学べ、感じて学べ、私は何も教えない。
18歳のときに出逢った師の厳しい背中から、
乾いたスポンジのように感じたままを吸収した日々のことを思い出しました。

東洋医学が、社会の中でどこかいぶかしげな目で見られるようになったのは、
日本の戦争の歴史が生んだものです。
科学という、目に見える答えで全てを計ろうとする考え方も文明が作り出した歩みのひとつ。

その世界観で、東洋医学への道を踏み出したんだけど、
先生の背中を通して随分変わったんだよね。

接している人たちの身体の変化だったり表情やココロを見ていて、
そこに医療を感じたの。

先生の下を離れ、東京で新しい職場につくと
「仕事場は勉強場」そう、先生がかけてくれた言葉が全ての時間でした。

医療というものがなんとなく自分の中でイメージ出来て、
この道で生きていこうって思えたことで学生に戻りました。

そしてそこで、今度は自分が患者になったんだよね。

医療のこと、ヒトのこと、病気のこと、自分がしたいこと、
いろんなものを病気は、見事にひっくりかえして見せた。

全然ちがうじゃん!

病気と向き合う、患者と向き合うってこーいうことなんだ。
病気が身体の芯を蝕んでいく数年に、本当に沢山のことを学べたな。

不思議なことに、いろんな立場から健康について感じることができる流れの中にいる。
とんとんとんって景色が変わっていく。

ぶつかったり乗り越えたほうがいい壁が沢山あったから、
本当に贅沢な人生を過ごしてると思う。

苦しみや哀しみに打ちひしがれる時間もあるから、
一概には言い切れないけど、
月日が、その苦しみに見合った答えをくれる。

時に愛にしらけることもあるけど、大切なのは自分が愛すこと。

健康で元気だった頃、
きっと今もそう。
思うやりや配慮に欠けたことを沢山してるはず。

仲の良かった人たちの中にも、
癌や特発性血小板減少性紫斑病、ポンペ病、バセドウ病、パーキンソン、
多汗症、パニック障害、水頭症…みんなぞれぞれがいろんな悩みを抱えてた。

ふだん何気なく歩いてる道にも同じように生きてる人がいる。

信じてきた家族や友人との間に感じた距離や温度差。
同時に、自分がそう感じさせてしまった時間がすごく悔しい。

なんて自分勝手に生きてきたんだろう…。
もっと優しく生きたい。

これからの人生のために鍼灸に見切りをつけてから、
違った人生を歩いてる自分を想像する日々。

好きなことが沢山あるから、
本腰を入れればものになることも沢山ありそうだった。

でもこの数週間の間に接した友達との時間が、
鍼灸に対する想いを新たにさせて、
ぴょこっと顔を出した芽があっという間に樹に育っていくのを感じた。

痛みを我慢して、友達の皮膚に触れると、そこにつぼがあった。

今まで感じてきた感覚とはまったく違ったけど、
間違いなくつぼは見つけられた。

その驚きだったり、友達の肌の温もりもそう。
「治療は医者がするもんだと思ってるし」って吐き捨てた鍼灸師の友達の言葉も、
鍼灸への想いをかきたてた。

生き方に医療がフィットする。
道ゆく人を見るときも、仕草や表情から、身体の異常を探してる。
ちょっとしたことを誰かに教えられたときに沸く喜び。
全部が全部、医の道に戻れって示してる。

線維筋痛症のメカニズムは中枢感作として捉えるのが一番理に適ってる。
症状のひとつに記憶の障害があることもヒントになったけど、
患者それぞれに痛みの質が違うのは、海馬が関係してるからだと思う。
痛みの質、性状が記憶に根ざしてるのは感覚的に間違いない。

今飲んでる薬は、
脳神経そのものの働きを抑制するもの、
鎮痛物質を脳内に増やすもの、
それに漢方のチカラを借りて、体力を向上させています。

副作用とか、病気の性質から尻込みしてたけど、
オピオイドを追加しようと思っています。

モルヒネを使ってる患者さんは少ないけど、
文献は出てる。

痛みを減らして、
もっと生活への勇気をふくらませて仕事に戻りたい。
はやくも撤回。どんなカタチであれ、医療の中に身をおこうと決めました。

18歳から今になるまでの8年間。
医療に一番大切で必要なことは、人格だと感じています。

元気印だった自分に神様が無理難題を課したけど、
これが答えでしょ?

病気を向き合う時間は、
自分とも、家族とも、友人とも、社会とも、
そのすべてと向き合うことだった。

それを教えてもらいました。

何気ない後輩との会話が最期の決め手だったんだ~。
まっすぐで真面目な不器用な女の子。
うちは男3兄弟だったから、こーいう妹がほしかったな。
後輩だけど妹みたいに可愛いやつ。

ありがとうちび!
ありがとう鈴木!
くそったれ俊ちゃん!(笑)

またひとつ、大きな山を越えられた気がします。

痛みを感じることを怖れるな!
痛みのなかにも自分の感覚はきっとある。
痛みに集中して、すべてをそらすな。

そのチャレンジが、またきっと何かを変えてくれる。

始まりの場所。
サザンテラスに立ち向かえ!!!!
いざ であえ、であえ!!

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