日常を偸め。

 
 
見て偸む。
 
昨日雷雨のやんだ涼しい夜の道を帰りながら、
思い返していた。
 
学校では臨床実習が始まり、
実際に患者さんに関わることになります。
 
久しぶりにおりた臨床は、少し緊張しました。
 
 
僕が初めて、実践の場に立った日の事を思い出しましたよ。
 
 
僕は、高校を卒業してすぐ、とある先生のもとで整体を学ぶことになりました。
 
なーんにも知らない、なーんにも分からない。
出会うことすべてが勉強。
練習は、ほとんどが自分の体、教えてもらうことはほとんどない。
師から渡された何枚かのテキストのほかは、
いつだって偸むことが僕の日常。
 
そんな日常に慣れ始めたある日の朝、手渡されたのは白衣。
「今日からやって」
師の言葉に、硬直する身体。
 
「まだ早い」と周りのスタッフから言われた事だってあったし、
僕が考えたってまだ早かった。
だけど、そんな事は浮かばず、緊張のあまり頭が真っ白になった。
真っ白のまま、お客様をベッドに寝かしたんです(笑)
 
ガタガタ震える手、滝のように流れる汗。
 
20分間、
それを終えてお客様から御代を頂くそのときに、
キョトンとしたお客様の表情を覚えています。
 
何も言わずお金を置いて行ってくださったあの方には一生の感謝です。
もし、あれが45分だとしたら僕は脱水症状になっていたはずです(笑)
 
 
あのときの緊張は、人生史上最大にて、この先なし。
 
あの頃は整体なんて概念も分からず、
マッサージや指圧の技術をなんとか自分のものにしようとだけ考えてた。
だから治療なんて言葉は頭に浮かばなかったし、
頭よりも感覚に全部を集中してた。
指先や、体重移動、伝わってくるすべてのものに感覚を傾けた。
 
師や、スタッフが仕事をしてる時はその流れや技術を食い入るように見つめた。
まぶたが落ちてきてどうしようもない時もあったけどね(笑)
 
 
その時間で得たものを総動員して、僕は白衣を着た。
初日のことは、あまり覚えてないんだけど
ものすっごい集中をしていたことだけはよく覚えてる。
 
忙しいその時期だけかと思っていたけど、
師は僕に仕事をさせてくれました。
 
どんなに忙しい日も、
「まだやりたりない」
これが僕の口ぐせ(笑)
沸いてくるいろんな感情が僕を支えてた気がするな。
 
がむしゃらにやることすべてが楽しい。
ものすっごく幸せな時間を過ごしてたんだよね。
 
 
そして、今は治療という概念をもって患者さんの前に立ってる。
久しぶりに立つ臨床の中からまたいろんなものを学びたい。
 
勉強を重ねれば重ねるだけ、
知らないことが多いことに気づくけど、
それと同時に自分にできることの幅が広がっていくのも分かる。
 
自分の未熟さは、自分の柔軟さ。
いろんな視点で、観点で見つめたい。
 
周りにいる仲間と、
今できるディスカッションをしたい。
 
偸む日常。
いつだってそう。
 
この図書室で仕事をするようになって、
一生懸命な人たちがたくさんいることを知った。
 
教員の方々と関わるなかで、学ぶことが全てじゃないこともわかった。
 
 
ここに座ってるといろんなことに気づく。
面白いんだこれが。
 
日常に偸むものがある。
 
 
 
いろんな出会いに感謝。
そしてこれから出会う何かを楽しみに。
 
 
 
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